学生の頃に、とある大学の商学部に在籍していました。ビジネスのこと、経済のこと、法律のこと等がとても「面白い」と感じ、楽しく学んでいました。社会人になってからも、重めの経済書や、海外の論文なんかを楽しみながら読んでいます(変わっていますね (^^; 、奥さんからもそう言われます)
そんな私の一つの夢は、今は幼い娘たちが社会人になるような頃に、私が大好きな商学/経済学の魅力をちょっとだけ感じてもらうことです。まあ、たぶん、その夢は叶わないとも感じていますが(笑) お友達とのおしゃべり、彼氏君とのデート、楽しい映画や好きな音楽、そんな中に「経済」が入るイメージが持てないですね。
でも、そんな夢に向けて、今の世の中で起こっている商学や経済学に関係することを、未来の娘たちに語るような感じで説明していこうと思います。難しい言葉はなるべく使わず、そして、「へぇ~、ちょっと面白いかも」なんて思ってくれるような内容になるように、お父さん頑張っていきますね。
前置きが長くなりました。では、今回の話を始めますね。
「アメリカの失業率」についてです。
目次
・はじめに
・6月のアメリカ雇用統計
・これからどうなりそう?
-失業保険申請件数:まだまだ厳しい水準です
-アメリカ議会予算局の見立て:厳しい計画を立てています
・おわりに
はじめに
アメリカの労務省 ( US Department of Labor , Bureau of labor statistics)が7/2に「6月の米国雇用統計」を公開しました。失業率が11.1%と前月(13.3%)から改善しました。就業者数は480万人の増加となりました。アメリカ経済の行方は日本にも大きく影響しますので、娘に語るような口調で、少しゆる~く、ご紹介させて下さい!
・ご参考
米国雇用統計は、アメリカ経済を見ていくために最も重要な情報の一つとされていますので、今まで、ほそぼそとご紹介を続けてきました。情報の見方や、過去の内容詳細を見たいときには、こちらの過去記事も参照頂けますと嬉しいです♫
-20年5月の米国雇用統計
https://3shimaipapa.com/economics-bls202006/
(アメリカ経済の分断について、少し触れています。)
-20年4月の米国雇用統計
https://3shimaipapa.com/economics-bls202005/
(そもそも「米国の雇用統計」って、そもそも何?という解説も入れてみました♫)
20年6月の米国雇用統計
アメリカの労務省 ( US Department of Labor , Bureau of labor statistics)が7/2に公開した実際のレポートはこちらです。
https://www.bls.gov/news.release/pdf/empsit.pdf
概要をご紹介しますね。
・失業率は11.1%と改善しました。多くのアナリストの予想よりもよかったとされています♬
グラフだと、このような感じです。 (画像出典元:上記レポート原文です)
・非農業部門の雇用者数としても、480万人も増加しました。
3-4月のロックダウンによって、大きな影響を受けた「レジャー/ホスピタリティ」等が大きく増加していました。他も全般的に回復し始めています。
さすがアメリカ経済、力強いですね。トランプ大統領も大きくアピールしていました。
4.8 million jobs added—the biggest monthly gain ON RECORD! 🇺🇸 pic.twitter.com/nP0smbdwqq
— The White House (@WhiteHouse) July 2, 2020
ただ、最近の第二波ニュース、気になります。こちらは6月の雇用統計なので、少し過去の情報となります。最新状況はどのようになっているのでしょうか? ⇒下へ
これからどうなりそう?
-失業保険申請件数:まだまだ厳しい水準です
雇用に関する最新状況を見たいときは、失業保険の申請件数が毎週公表されているので、この情報がとても参考になります。
7/2にアメリカの労務省(US Department of Labor)が公表したレポート原文はこちらです。
https://www.dol.gov/sites/dolgov/files/OPA/newsreleases/ui-claims/20201323.pdf
概要をご紹介しますね。
・6/27までの週の申請件数は143万件と、依然として高い水準です。
こちらの画像の通り、確かに3-4月の水準からはぐっと下がっていますが、今年年初以前の新型コロナ影響が出る前の水準からは、まだまだとても多い水準であることも分かりますね。(下のグラフの3月(Marchの「M」)以前が、「ほぼ0」のように見えるほど、最近の失業保険申請件数がとても多いことが分かります。)
(画像出典元:上記レポート原文です)
新型コロナが落ち着かない限り「元通り」という水準まで雇用状況が戻ると期待することは、少し難しそうです…
プロの皆様は、将来をどう見てるの?
アメリカ議会予算局の見立て:厳しい計画を立てています
多くの方が将来予測を立てています。その中で個人的に着目したのは、アメリカ議会の予算局(Congressional Budget Office)が最近7/2に公開した経済見通しです。原文はこちらです。
https://www.cbo.gov/system/files/2020-07/56442-CBO-update-economic-outlook.pdf
概要をご紹介しますね。
・アメリカの失業率は2025年~2030年になっても、新型コロナ発生前の水準には戻らず年平均で4.8%という水準、という見立てです。
このような形式で将来想定を公開しています。(画像出典元:上記レポート原文です)
各種の経済対策によって、経済は確かに回復するものの、新型コロナ前の雇用状況に戻るのは難しいだろうとの感覚を持っているようですね。アメリカの予算を立てる部門なので、やはり一定の信頼感があります。(信じきってはダメなので、様々なデータの検証がもちろん必要ですが ^^; )
おわりに
いかがでしたか。少しでも「へぇ~」って思って下さった箇所があると嬉しいです。
長文にも関わらず、お読み下さりありがとうございました☆
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