学生の頃に、とある大学の商学部に在籍していました。ビジネスのこと、経済のこと、法律のこと等がとても「面白い」と感じ、楽しく学んでいました。社会人になってからも、重めの経済書や、海外の論文なんかを楽しみながら読んでいます(変わっていますね (^^; 、奥さんからもそう言われます)
そんな私の一つの夢は、今は幼い娘たちが社会人になるような頃に、私が大好きな商学/経済学の魅力をちょっとだけ感じてもらうことです。まあ、たぶん、その夢は叶わないとも感じていますが(笑) お友達とのおしゃべり、彼氏君とのデート、楽しい映画や好きな音楽、そんな中に「経済」が入るイメージが持てないですね。
でも、そんな夢に向けて、今の世の中で起こっている商学や経済学に関係することを、未来の娘たちに語るような感じで説明していこうと思います。難しい言葉はなるべく使わず、そして、「へぇ~、ちょっと面白いかも」なんて思ってくれるような内容になるように、お父さん頑張っていきますね。
前置きが長くなりました。では、今回の話を始めますね。
「アメリカの小売売上高回復」についてです。
目次
・はじめに
・アメリカの小売売上高(5月)
・レポート原文を見ていきます♬
-みんなが車を買いました
-やっぱりお洋服、買いたいですよね
-パズルや本、アメリカでも売れています
・おわりに
はじめに
アメリカ 商務省 が6/16に 小売売上高 (5月)を発表。多くの方の想定を超える 17.7% の増加(前月比)となりました。
実際のレポートをのんびりと読んでみると「みんなが車を買い始めたこと」「お洋服が一気に回復し始めたこと」「やっぱりパズルや本なんかが売れていたこと」が見えてきます♬
ゆる~い感じで、サラッと読んで頂けると嬉しいです(^^)
アメリカの小売売上高(5月)
アメリカの経済は、約3分の2が個人消費によるものです。そのため、アメリカの「小売り」を見ることは、アメリカ経済全体を見る上で、とても大切とされています。
アメリカの小売売上高は、アメリカ商務省が毎月発表しています。今回はそのレポートを一緒に見ていくこととさせて下さい♬ (画像出典元もレポート原文です。)
https://www.census.gov/retail/marts/www/marts_current.pdf
・4月は記録的に悪い結果でした
先月4月は、新型コロナでアメリカのほとんどの都市がシャットダウンしていたことから、小売売上高は前月比で-14.7%も下がっていました。そのため、多くの人が5月の結果に注目していました。
・今月は前月比17.7%の大幅増加
多くの人は一定の回復(だいたい7-8%程)を見込んでいたのですが、まさかここまでしっかりと回復するとは思っていなかったため、ポジティブな驚きとして受け入れられています。
アメリカのトランプ大統領も「とてもいい結果だ!」と、すぐにtweetしていましたね。
Wow! May retail sales show biggest one-month increase of ALL TIME, up 17.7%. Far bigger than projected. Looks like a BIG DAY FOR THE STOCK MARKET, AND JOBS!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) June 16, 2020
まだまだ注意が必要です
・でも、ちょっぴり注意する必要があります
この「良い」結果、実は少し注意も必要です。この結果は「前月比」なんです。つまり、「悪すぎた4月」からの回復分なので、本当の実力は1年前の5月との比較が重要ですよね。
去年の5月からは-6.1%と、やはり厳しい状況であったことが見えてきます。また、今年の2月に対しても-8%です。
「+17.7%」はとてもいいニュースですが、その実態は少し冷静に見た方がいいとも感じる内容ですね。
ちょっと真面目過ぎる内容で、ニュースみたいになってしまいました(笑)
では、少しゆる~く、実際のレポートを見ていきますね。お洋服がようやく売れるようになっていたり、アメリカの皆さんがパズルをたくさん買ったんだなぁ、なんてことが見えていきます☆日本と同じですね。
(いちお、確認した表をレポート原文から抜粋しますが、細かく見て頂く必要はありません ^^; 画像出典元:米商務省レポート原文)
ちょっと詳しく
みんなが車を買いました
「小売り」で大きな影響力があるのは、やはり高額な「車関連(Motor vehicle & parts dealers)」です。
そして、その車関連の小売売上高は、前月比で44.1%も増加しています。金額だと300億ドル以上(3兆円以上)も増えていました。
やっぱりお洋服、買いたいですよね
次に特徴的なことは、衣料品(clothing & clothing accessories)の増加です。なんと前月比で188%も増えていました。多くの人が、引きこもり期間中に一切お洋服を買わなかったため、反動でたくさん買っていることが見えますね♬
(我が家でも、少し買いました。国は違うけれど、感じることは似ていそうですね。)
ただ、去年の5月と比べると-63.4%なので、まだまだ通常とは程遠い状況であることが分かります。
(こちらも、確かに我が家でもお洋服は買ったものの、大きなお店にお出かけして、しっかりと買ったわけではないです…)
パズルや本、アメリカでも売れています
アメリカのとあるニュースで「ジグソーパズルが不足している」と報道されていました。そして、パズル等も含まれる「Sporting goods, hobby, musical instrument & book stores」も、88.2%も増加していました。こちらは、去年の5月に対しても4.9%増えています。
(下のツイートのように、我が家でも引きこもり期間中に、珍しくパズルを買いましたし、鬼滅の刃もめっちゃ読みました。アメリカの皆さんも同じようなものを買っていそうですね♬)
この引きこもり期間に、買っちゃいました #ジグソーパズル 😅
— 三姉妹のパパ (8/6/4歳) (@shimaipapa) May 6, 2020
大人用の本格的なタイプにしたので、三女は大苦戦(笑)
三女「むずかし〜😩……💡
おとーさん、これどーこだ?😆
父「うーん🤔…あ、ここだ
三女「せいかーい🌸じゃあ、これとこれ、どーこだ?😏
父「自分で探そうね😉
三女「😩 pic.twitter.com/egR9Mk6UEF
おわりに
最後、思いっきり脱線しました。すみません(笑)
今回もお読み下さり、ありがとうございました。
・宣伝です。
アメリカ経済が回復する要素の一つは、大規模な経済対策です。以前少しご紹介したため、もしお時間あれば雑誌感覚で読んでみて下さると嬉しいです☆ ちょっと長いんですけど……(笑) (リンクはこちらです)
同じカテゴリの記事はこちら
ディズニーランド が ディズニー に払ってるライセンス料っていくら?: お父さんから娘への経済教室#4
ディズニーランド と ディズニーシー 、とても楽しいですよね(^^)我が家でも大人気です。 その楽しいテーマパークですが「アメリカのディズニーに支払っているライセンス料っていくらくらいなんだろう?」ふとそう思ったことありませんか?実はそのライセンス料って、しっかり公表されているんです。ライセンス料の額も含め、少しご紹介させてください。
アメリカの 失業保険申請 が3週間で1,600万人超え: お父さんから娘への経済教室#3
新型コロナウイルス が世界中で蔓延していますね… 米国時間4/9に、米労務省が新規 失業保険申請 件数を発表し、4/4までの1週間で660万6千件だったことが分かりました。先週は686万件、先々週は328万件でしたので、ここ3週間で1,600万件を超えたことが分かりました。
ディーン&デルーカ がなくなってしまう?: お父さんから娘への経済教室#2
日本でもお馴染みの ディーン&デルーカ ( DEAN & DELUCA )、実は先日 経営破綻 しました(!) 新型コロナウイルスの影響が身近なお店にまで来ましたね… でも、日本のお店はしっかりと営業が続きますので、DEAN & DELUCAが好きな皆様、安心してくださいね♬