学生の頃に、とある大学の商学部に在籍していました。ビジネスのこと、経済のこと、法律のこと等がとても「面白い」と感じ、楽しく学んでいました。社会人になってからも、重めの経済書や、海外の論文なんかを楽しみながら読んでいます(変わっていますね (^^; 、奥さんからもそう言われます)

そんな私の一つの夢は、今は幼い娘たちが社会人になるような頃に、私が大好きな商学/経済学の魅力をちょっとだけ感じてもらうことです。まあ、たぶん、その夢は叶わないとも感じていますが(笑) お友達とのおしゃべり、彼氏君とのデート、楽しい映画や好きな音楽、そんな中に「経済」が入るイメージが持てないですね。

でも、そんな夢に向けて、今の世の中で起こっている商学や経済学に関係することを、未来の娘たちに語るような感じで説明していこうと思います。難しい言葉はなるべく使わず、そして、「へぇ~、ちょっと面白いかも」なんて思ってくれるような内容になるように、お父さん頑張っていきますね。

 

前置きが長くなりました。では、今回の話を始めますね。
米国ディズニー本社」についてです。

目次

 

1.トピックス / トリビア

・実は、ものすごく大きな企業なんです

・ディズニーの売上構造:ミッキーだけではありません

パリや上海のディズニーランドと、東京ディズニーランド、実は少し違いがあります

・ディズニーランドの収益構造 : やっぱりお土産とお食事が大事

新型コロナウイルスによって、ディズニーも大きな影響を受けています

 

2.ちょっと細かく

21世紀フォックスHuluも、実はディズニーグループの一部なんです

・役員のケビンメイヤーさん、20年6月からはTikTokのCEOに

 

3.おわりに

はじめに

今回は、みんなが大好きなディズニーのご紹介です(^^)

 

ディズニーを扱われている企業の正式名称はThe Walt Disney Company 。ミッキーマウスやミニーマウスなどのディズニーキャラクターが有名ですが、他にもアベンジャーズなども扱う総合エンターテイメント企業なんです。ちょっとしたトリビアを見つけるような感覚で、のんびりサラッと読んでもらえますと嬉しいです♪ 

 

(使用する情報はAnnual ReportやForm 10Qといったアメリカの投資家向け書類ですが、専門用語なんかほとんど使わずに、気楽に読んでみて下さるように書いていきたいと思っています ^^ )

 

新型コロナで世界中のディズニーリゾートが休園したのですが、上海から少しずつ始まっていますね。早く東京も始まらないかなぁ♪ つぶやきでした(笑) では始めていきますね。

 

実は、ものすごく大きな企業なんです

こちらは、ここ5年間の売上と利益の推移です。

(情報元:2019年のアニュアルレポート
https://thewaltdisneycompany.com/app/uploads/2020/01/2019-Annual-Report.pdf

 画像出典元:The Walt Disney Company IRの上記情報より筆者にてグラフ作成)

なんと、7兆円以上も稼いている企業なんですね。そして、利益も1兆円以上もあるんです。そして、こちらのグラフのように、大きい上に成長もしている超優良企業です。

 

日本だと、売上が1兆円を超えている企業ですら珍しいので、さすがディズニーって感じですね。(コロナで厳しい状況にいますが、今後しっかり経営されていくと思います。詳しくは、この後でご紹介します。)

ディズニーの売上構造:ミッキーだけではありません

こちらは、事業毎の売上比較です。ディズニーランドの経営や、ディズニーグッズのみでなく、放送や映画の占める割合がとても大きいことが分かります。こちらのグラフの青色部「Media Networks」事業の方が、ディズニーリゾートやグッズが含まれる「Parks, Experiences and Products」事業よりも大きいんです。ちょっと意外ですよね。

パリや上海のディズニーランドと、東京ディズニーランド、実は少し違いがあります

アメリカ(フロリダとカリフォルニア)やパリのディズニーランドは、アメリカのThe Walt Disney Companyが所有/経営しています。

 

香港ディズニーリゾートは47%の所有権、上海は43%と、実は一部分しか所有していないんです。でも、一部とは言え、しっかり所有/経営に本社が関わっています。

そして、東京ディズニーリゾートについては、実は一切所有してませんし、経営していないんです。その東京ディズニーリゾートを経営しているのは日本企業のオリエンタルランド。日本のディズニーランドは少し特別ですね。(アメリカのディズニーさんは、今となっては本当は自分自身で経営したかったのかもしれないですね ^^;)

 

そのオリエンタルランド、以前少しご紹介したことがあります。ご興味あれば、読んでみて下さると嬉しいです☆

ディズニーランド が ディズニー に払ってるライセンス料っていくら?: お父さんから娘への経済教室#4

ディズニーランドの収益構造 : やっぱりお土産とお食事が大事

こちらは、Parks, Experiences abd Products segment事業の内訳です。(画像出典元は同じくAnnual Reportです。)

2017-18年の1年間の売上です。

Park admissions(パークの入場券です)が$7,540M、約8千億円もあります。ここにはパーク内でのお土産などが入っていないのに、これ程の金額です。すごいですね。

 

Park & Experiences merchandise, food and beverage(パーク内での商品/お食事です)は$5,963M、約6千億円以上の売上があります。日本でもお土産や食事のときにお財布の紐が緩んでしまいますもんね。世界もやっぱり同じ(笑)

 

Resorts and vacations(ホテルの宿泊、クルーズ等です)が$6,266M、ホテルやクルーズでもしっかりと稼いでいますね。

 

Merchandise licensing and retail(各種ディズニー商品のライセンスと、ディズニーストア等での販売です)が4,519M、5千億円程あります。ディズニーライセンス、やっぱりすごいです。うちでも、やっぱりディズニーが描いてあるモノを買ってしまいます(^^;

 

Parks licensing and otherが$1,937Mと約2千億円。東京ディズニーリゾートの収益に対するロイヤルティはここに入っているとの説明がありました。ライセンス料だけでこの金額、クラクラします(笑)

新型コロナウイルスによって、ディズニーも大きな影響を受けています

2020/5/5に公開された1月~3月までの決算結果についてご紹介しますね。使用している情報は四半期決算報告です。(ちょっとだけ専門用語を使います。)

https://thewaltdisneycompany.com/app/uploads/2020/05/q2-fy20-earnings.pdf

純利益(Net income from continuing operations)が91%も減ってしまっています。影響の大きさが分かりますね。

例えばParks, Experiences and Productsでは、売上が10%の減少、利益は58%も減っています。新型コロナで休園してしまっていますもんね。

・今後について
プレスリリースではディズニーのCEOボブ・チャペック氏が、このコメントを添えています。

COVID-19のパンデミックは、多くのビジネスにかなりの経済的影響を与えましたが、この混乱に耐え、それから強力な立場に立つことができると私たちは確信しています。

 

ディズニーは、ストーリーテリングの品質と消費者のブランドに対する強い親和性によって支えられ、非常に弾力性があることを繰り返し示しています。これは、昨年11月の発売以来、Disney +への並外れた反応から明らかです。

ちょっと細かく:21世紀フォックスもHuluも、実はディズニーグループの一部なんです

2019年3月に21世紀フォックス株式会社を取得しています。

そして、2019年5月にはHuluの経営権も得ています。

役員のケビンメイヤーさん、20年6月からはTikTokのCEOに

ケビンメイヤーさんは、ディズニーで15年過ごし、約8兆円での21世紀フォックス買収、動画配信の「ディズニープラス」の立上などを進めてきた方です。TikTokをCEOとして経営されます。TikTokの動きから目を離せなくなりそうですね。

 

(ちょっと細かく:正確には、北京字節跳動科技(バイトダンス)の米子会社TikTok(ティックトック)のCEOを務めます。本社のCEOというわけではないんです。)

おわりに

今回もたくさん脱線してきましたが、少しでも「へぇ~」って思えるところがあったり、楽しいと感じて下さっていたら嬉しいです。

読んで下さり、ありがとうございました。

・宣伝です

今回「売上」や「利益」といった言葉を使いましたが、少し分かりにかったですよね(^^; 以前、iPhone等で大人気の「Apple」を題材に、少し売上/利益について書いたことがあります。もしよければこちらもさらっと見て下さると嬉しいです♬

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