学生の頃に、とある大学の商学部に在籍していました。ビジネスのこと、経済のこと、法律のこと等がとても「面白い」と感じ、楽しく学んでいました。社会人になってからも、重めの経済書や、海外の論文なんかを楽しみながら読んでいます(変わっていますね (^^; 、奥さんからもそう言われます)
そんな私の一つの夢は、今は幼い娘たちが社会人になるような頃に、私が大好きな商学/経済学の魅力をちょっとだけ感じてもらうことです。まあ、たぶん、その夢は叶わないとも感じていますが(笑) お友達とのおしゃべり、彼氏君とのデート、楽しい映画や好きな音楽、そんな中に「経済」が入るイメージが持てないですね。
でも、そんな夢に向けて、今の世の中で起こっている商学や経済学に関係することを、未来の娘たちに語るような感じで説明していこうと思います。難しい言葉はなるべく使わず、そして、「へぇ~、ちょっと面白いかも」なんて思ってくれるような内容になるように、お父さん頑張っていきますね。
前置きが長くなりました。では、今回の話を始めますね。
「米DEAN & DELUCA の経営破綻」についてです。
目次
・はじめに
・米国のディーン&デルーカが経営破綻
・米連邦破産法11条って何?
・日本のディーン&デルーカはどうなるの?
・おわりに
はじめに
日本でもお馴染みの ディーン&デルーカ ( DEAN & DELUCA )、実は先日 経営破綻 しました(!) 新型コロナウイルスの影響が身近なお店にまで来ましたね…
でも、日本のお店はしっかりと営業が続きますので、DEAN & DELUCAが好きな皆様、安心してくださいね♬ ちょっぴり商学の内容も交えながら、その背景についてご紹介します。
米国のディーン&デルーカが経営破綻
2020/4/2に日本経済新聞でも報道された通り、米国のディーン&デルーカが経営破綻しました。少しややこしい言い方をすると、3月31日に米連邦破産法11条の適用を申請しました。裁判所に提出された資料によると、同社の負債は約540億円もあったそうです。
写真出典元:米DEAN & DELUCAサイト
https://www.deandeluca.com
経営破綻したけれど、営業は続くってどういうこと? その理由は「米連邦破産法11条」の申請に伴う破産だからなんです。
米連邦破産法11条って何?
アメリカの連邦倒産法(Bankruptcy Code)という法律の11条です。チャプターイレブン(Chapter11)とも言われています。ザックリと言うと、借金などが多くなりすぎて経営できなくなった時に、経営を続けながら再建計画を立てるための法律です。
(ちょっと詳しく: この申請から120日以内に再建計画を提出し、債権者の過半数かつ債権額の3分の2以上の債権者の同意を得て裁判所の認可を得ることが必要です)
破産と聞くとお店が無くなってしまうようなイメージがありますが、今回は経営を続けながら立て直す方法を検討して、銀行などの債権者の皆さんにその再建案を提案するということなんです。(銀行などのお金を貸していた人たちも、貸したお金のほとんどが返ってこない事態よりも、経営を続けてもらってより多くのお金が戻ってくるのならば、そちらの方がいいですよね。)
アメリカのディーン&デルーカの経営は続きますが、やはりいくつかの不採算なお店は閉まってしまうかもしれませんね…今後の再建案次第です。
日本のディーン&デルーカはどうなるの?
ちなみに、日本のディーン&デルーカはしっかりと営業が続きます。これは、日本のお店は米国のディーン&デルーカが直接営業しているわけではなく、その商標権をウェルカム(東京・渋谷)という企業が保有しているためです。ややこしく書きましたが、要は「ディーン&デルーカ」という名前を自由に使ってお店を運営する権利を持っているということなんです。
こちらの公式プレスリリースでも、全く問題ないから安心してね、と言っています。
https://www.deandeluca.co.jp/deandeluca_news/5157/
ちなみに、そのウェルカムは生鮮宅配のオイシックス・ラ・大地(らでぃっしゅぼーやで有名ですね☆)が資本提携していて、出資比率を2割に高め、持ち分法適用会社にしています。
ちょっと入りすぎました。このあたり、個人的にとても面白いと感じている分野です(笑)いつの日かご紹介させてください。
おわりに
新型コロナウイルスの影響は、今まで見たことがないくらいの影響を経済に与えています。例えば、米国の失業保険申請件数はここ2週間で1,000万件程申請されています。そのような状況なので、今後もいくつかの企業が危機に陥る可能性がありますね… こんな時には財務諸表の特に安全性に関する箇所を見ていくことが大事です。いつかご紹介させてください。
・宣伝です(笑)
こんな記事も書いています。お時間あれば読んで下さると嬉しいです☆
「新型コロナへの経済対策 ~なんで現金が給付されるの?~ : お父さんから娘への経済教室#1」
https://3shimaipapa.com/father-helicopter-money/
■広告です
我が家で細々行っている投資は「セゾン投信」にお世話になっています。
投資に少し怖いイメージがある「子育て世代」にピッタリのサービスです。
同じカテゴリの記事はこちら
「 投資家の神様 」 バフェット さん : お父さんから娘への経済教室#12
今回は「 投資家の神様 」「 オマハの賢人 」等とも呼ばれている、アメリカの超一流企業 バークシャーハサウェイ の会長兼CEO ウォーレン エドワード バフェット さん(Mr. Warren Edward Buffett)についてのご紹介です。簡単な経歴、尊敬を集めている理由、最新の会社状況等。
アメリカ 就業者数が480万人増加(20年6月 雇用統計 ) : お父さんから娘への経済教室#17
アメリカの労務省 ( US Department of Labor , Bureau of labor statistics)が7/2に「6月の米国雇用統計」を公開しました。失業率が11.1%と前月(13.3%)から改善しました。就業者数は480万人の増加となりました。少しゆる~く、ご紹介させて下さい♬
アメリカ の 小売売上高 (5月) 前月比17.7%も増えました : お父さんから娘への経済教室#16
アメリカ 商務省 が6/16に 小売売上高 (5月)を発表。多くの方の想定を超える 17.7% の増加(前月比)となりました。実際のレポートをのんびりと読んでみると「みんなが車を買い始めたこと」「お洋服が一気に回復し始めたこと」「やっぱりパズルや本なんかが売れていたこと」が見えてきます♬