学生の頃に、とある大学の商学部に在籍していました。ビジネスのこと、経済のこと、法律のこと等がとても「面白い」と感じ、楽しく学んでいました。社会人になってからも、重めの経済書や、海外の論文なんかを楽しみながら読んでいます(変わっていますね (^^; 、奥さんからもそう言われます)
そんな私の一つの夢は、今は幼い娘たちが社会人になるような頃に、私が大好きな商学/経済学の魅力をちょっとだけ感じてもらうことです。まあ、たぶん、その夢は叶わないとも感じていますが(笑) お友達とのおしゃべり、彼氏君とのデート、楽しい映画や好きな音楽、そんな中に「経済」が入るイメージが持てないですね。
でも、そんな夢に向けて、今の世の中で起こっている商学や経済学に関係することを、未来の娘たちに語るような感じで説明していこうと思います。難しい言葉はなるべく使わず、そして、「へぇ~、ちょっと面白いかも」なんて思ってくれるような内容になるように、お父さん頑張っていきますね。
前置きが長くなりました。では、今回の話を始めますね。
「任天堂のすごさ」についてです。
目次
・はじめに
・任天堂の利益がとんでもないことになっています
・「 Switch 」「 あつ森 」などのすごさ☆
・少し細かく① モバイル対応の戦略とは?
・少し細かく② お給料、自社ソフト売上比率、デジタル売上比率、などなど
・おわりに
はじめに
「 あつ森 」と「 Switch 」、今年大ヒットしていましたね。なので、少し任天堂の決算を見てみたのですが、想像通り絶好調でした☆
今年売れたソフトの本数や、お給料なんかも交えながら決算資料をゆる~くご紹介していきますね。
雑誌感覚でサラッと眺めてくださいね (^^)
任天堂の決算がとんでもないことになっています
今年の上期は売上が7,695億円と、去年の4,439億円から約73%も増やしています。
そしてもっと驚かされたことは、営業利益が2,914億円と、去年の942億円から約209%も増えていました。売上に対する営業利益率は、37.9%もの利益率でした。この数字、今のご時世だと10%もあれば優良企業と見なされることもあるため、とんでもない数字なんです。
なんでこんなに良い状況なのか? それはもちろん 「 Switch 」「 あつ森 」 などが絶好調だからですね♬
次で少しご紹介します☆
「 Switch 」「 あつ森 」などのすごさ
今年はSwitchとあつ森を多くの人がやっていましたね。それは売上台数という形でも表れています。
・Nintendo Switchは今年の上半期だけで約1,253万台も売れたそうです。そして、ソフトウェアは1億25万本、去年の同じ時期は約5,849万本だったので、やはりグッと増えています。
・「 あつまれ、どうぶつの森 」は1,427万本(累計だと2,604万本!)と、とんでもない数字になっています。他にも、「スーパーマリオ 3Dコレクション」が521万本、「マリオカート8 デラックス」が421万本(累計だと2,899万本!)など、とても好調です。
「あつ森」は少しずつ進化するのもすごいですよね♬
・決算資料には、年末商戦に向けて「マリオカート ライブ ホームサーキット」「ゼルダ無双厄災の黙示録」などが準備されていると紹介されていました。
Switchを購入していない(買いたくても人気すぎて全然売っていなかった笑)我が家でも、特にマリオカートが気になっています。自分の家がレースサーキットになるなんて、すごすぎる(^^)
こどもと一緒にねだってみようかな笑
少し細かく① モバイル対応の戦略とは?
iPhone等で遊べる「マリオカートツアー」や「マリオラン」等がとても流行ったため、モバイルの売上もとても良さそうに思いますよね。
ただ、数字を見ると少し異なる印象を受けます。
21年度上期の売上7,695億円のうち、ゲーム専用機(ハードウェアとソフトウェアを含みます)の売上が7,419億円とほぼ大半で、モバイル・IP関連収入は267億円と、ゲーム専用機と比べるとそこまでではないことが分かります。(モバイルも決して不調ではなく、去年からは約34%も増やしていました。どちらかと言うと、ゲーム機の売上が良すぎます笑)
モバイルへの対応は、ユニバーサルスタジオジャパンの「SUPER NINTENDO WORLD」などと共に、「任天堂IPに触れる人口の拡大」を目指したものだと説明されていました。
確かに、我が家では任天堂のゲーム機は持っていませんが、たまにマリオカートツアーを楽しんでいます。そして、それがきっかけとなってゲーム機に少し興味があります。完全に戦略にハマっていそう (^^;
少し細かく② お給料、自社ソフト売上比率、デジタル売上比率、などなど
決算資料って、結構興味深くて、いろいろな情報が載っています。一部をご紹介しますね。(ちょっと細かいです。飛ばしながら流してくださいね笑)
・お給料
2020年3月の有価証券報告書にお給料や平均年齢が記載されています。
平均年間給与は「935万円」で、平均年齢は39.2歳です。今年は株主への配当金をグッと増やしていたため、従業員へのボーナスなどもグッと増やしていそうです。うらやましい(笑)
・自社ソフト売上高比率
任天堂自体が開発して販売しているソフトが占める売上がどのくらいかご存知ですか?
実は、今年上期はその売上比率が81.9%と大変大きかったことが紹介されていました。確かに、上で紹介した「あつ森」「スーパーマリオ 3Dコレクション」「マリオカート8 デラックス」等、全部任天堂のソフトですもんね(^^)
・デジタル売上高比率
こちらは、今年上期に47.2%まで上昇していました。昨年は36.2%だったので、11ptも増えています。新型コロナの影響もありそうですね。
・研究開発費
Switchやマリオを開発するのに、いくらかかっているのか?
今年の上期は421億円と、去年の362億円から大きく増やしていました。今後も魅力的なゲーム機やソフトが発表されそうですね♬
おわりに
最後は完全に趣味の細かな内容のご紹介となってしまいました。我が家の娘が大きくなっても、絶対に読んでくれなさそうです(笑)
いろいろ脱線しましたが、任天堂って本当にすごくて、「面白い」企業ですね。これからも、いろんな楽しいゲームを作ってくれそうで、楽しみです (> <)
今回もありがとうございました☆
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