学生の頃に、とある大学の商学部に在籍していました。ビジネスのこと、経済のこと、法律のこと等がとても「面白い」と感じ、楽しく学んでいました。社会人になってからも、重めの経済書や、海外の論文なんかを楽しみながら読んでいます(変わっていますね (^^; 、奥さんからもそう言われます)
そんな私の一つの夢は、今は幼い娘たちが社会人になるような頃に、私が大好きな商学/経済学の魅力をちょっとだけ感じてもらうことです。まあ、たぶん、その夢は叶わないとも感じていますが(笑) お友達とのおしゃべり、彼氏君とのデート、楽しい映画や好きな音楽、そんな中に「経済」が入るイメージが持てないですね。
でも、そんな夢に向けて、今の世の中で起こっている商学や経済学に関係することを、未来の娘たちに語るような感じで説明していこうと思います。難しい言葉はなるべく使わず、そして、「へぇ~、ちょっと面白いかも」なんて思ってくれるような内容になるように、お父さん頑張っていきますね。
前置きが長くなりました。では、今回の話を始めますね。
「FOMC:最新経済/政策金利見通し 」についてです。
目次
・はじめに
・FRB (Federal Reserve Board)とFOMC (Federal Open Market Committee) が公表した最新経済/政策金利見通し
・おわりに
はじめに
9月21−22日 FOMC の見どころの一つとして24年までの政策金利、経済・物価見通しの更新がありました。テーパリング(量的緩和の縮小)は近々行われることが想定されていますが、利上げがいつとなるか世界中のアナリストの皆様が気にしていて、そのヒントとなる情報が今回のFOMCのタイミングで示される経済/政策金利見通し更新です。
今回公開された見通しは、実は参加されている方々の見通しが結構割れていて、なかなか判断しにくいものでした。FOMCに参加されているような金融のエキスパートの皆様でも、今この状況は少し捉え難い/様々な意見や見方があるのだと改めて感じました。
新聞にはあまり載らないちょっとマニアックなところを、のんびりとご紹介させてください(笑)
FRBとFOMCが公表した最新経済/政策金利見通し
このような形で最新経済/政策金利見通しが示されています。今回は政策金利見通しをメインに説明するので、その前に、まず簡単に経済見通しに触れますね。
・経済見通し
2021年については前回6月の見通し(June prejection)よりも、若干下方修正されています。これはCOVID-19が想定よりも厳しく長いことが影響していそうですね。それでも5.9%増というGDP成長が見込まれています。
(表とグラフの出典元:FOMC公式サイト https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20210922b.htm )
2021年9月FOMC政策金利見通し
参加されている皆様の見通しの中央値が紹介されることも多いのですが、こちらのように、参加されている18人の方それぞれの見通し内訳も見ることができます。
上のグラフを見ていただいてお分かりになる通り、21年は確かに満場一致で現在の超低金利維持ですが、22年は1回以上の利上げを見込む方が9人、現在の金利維持を見込む方が9人と、完全に割れていますね。そして、23年・24年はバッラバラです(笑)
上にあるLonger runは長期的な見通しですが、そちらでは2.5%程の金利に戻すことを見込む方が多めです。FOMCに参加されている皆様が、今の超低金利は大変特殊な状況であり、早く通常の金利状態に戻したいと思われているようにも感じさせるグラフとなっています。
(日本では超低金利が続きすぎていて、金利が存在する状態が想像できなくなってきましたが、そもそもこの日本の状況が異常であることを思い出しました笑)
おわりに
今回のFOMC経済・政策金利見通し情報は、FOMCの皆様の中でも、中期的な金利動向は意見が割れていることが窺える内容でした。COVID-19という前代未聞の事態に対して、異次元の金融緩和・財政政策が行なわれたため、正常化に向けた道のりもまた前例のない難しいものとなっていることが垣間見える状況ですね。
こんな時こそ、各種経済データを地道に追いかけていくことが大事だと思いますし、それがちょっと楽しかったりします。
これからも、のんびりと経済状況を見ていこうと思いますので、たまにのぞいてみて下さると嬉しいです♫
今回もありがとうございました!
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